治療は、痛みがある場合は、痛み止めなどを使って炎症を抑えます。関節炎がしっかりと治まった後に（⇒尿酸値を急に変動させると痛風発作を起こしやすくなるからです）、尿酸値を下げる薬を少量から開始します。病状に応じて、尿酸生成抑制薬、尿酸排泄促進薬、尿酸分解酵素薬などを選択します。
血液の中に「尿酸」が多くなりすぎた状態（血清尿酸値が7mg/dLを超えている状態）を高尿酸血症と呼びます。壮年男性に多く見られ、高尿酸血症の状態を放置すると、関節内にたまった尿酸の結晶がはがれて、足のおや指の付け根や足関節に腫れや強い痛みが生じます。これが「痛風発作」です。
高尿酸血症の状態を放置すると、痛風発作だけでなく、腎不全、尿路結石、心臓血管疾患、高血圧、糖尿病、高脂血症などの様々な臓器障害のリスクになります。痛みのない時から、しっかりと治療してコントロールすることが必要です。