飛沫感染:咳やくしゃみから飛び散る小さな水滴を吸い込むことで感染します。
飛沫は1m前後で落下するので、1~2メートル以上離れていれば感染のリスクは低くなります。このため、咳が出ている人がマスクを着用することが重要です。
空気感染:患者さんが咳やくしゃみをした際に、飛沫に含まれている病原体がエアロゾル化し、空気中に拡散して感染します。
空気感染する代表的な疾患は麻疹があり、予防接種(ワクチン)が有効です。
一般的な感染症の感染経路と感染予防法
感染経路には主に以下のようなものがあります。
接触感染:感染している人に触れることで感染します(直接接触感染)。例えば、握手やキスなどです。ドアノブや手すりなどによる汚染された物を介しても感染します(間接接触感染)。
経口感染:食べ物や飲み物を介して感染します。代表的なものでは、ノロウイルスや大腸菌感染症などがあります。便中の病原体が、便器やトイレのドアノブなどを触った手などから経口感染します。
感染予防法
手洗い:石けんと流水で肘まで洗いましょう。布タオルの共用は避け、ペーパータオルを使うと良いです。尿、便、血液、唾液などに触った際には必ず手洗いをしましょう。
咳・くしゃみのエチケット:咳やくしゃみをするときは、ティッシュで口と鼻を覆い、その後ティッシュを捨てましょう。唾液や鼻水が手についた場合は、石けんと流水で手を洗いましょう。
吐物や下痢の処理:ゴム手袋をして処理しましょう。できればマスク、ゴーグルを着用し、ペーパータオルや布でふきとり、拭きとったものはビニール袋に二重にいれて密閉して廃棄しましょう。
便や吐物の付着した箇所は、できれば塩素系消毒薬(漂白剤を希釈したもの)でふき取り、消毒しましょう。処理後は手を洗いましょう。
清掃:床や壁は水拭きし、ドアノブや手すりは水拭きおよびアルコールで消毒しましょう。
予防接種:感染症予防の基本は、清潔を保つことと予防接種を受けることです。これらの対策を日常生活に取り入れることで、感染リスクを減らすことができます。