アレルギーが疑われる場合は血液検査などを行います。
病院を受診したときにはじんま疹が消失していることがありますので、スマートフォンのカメラなどで撮影しておき、受診時に医師に提示するとよいでしょう。
じんま疹は、通常強いかゆみを伴う皮膚の腫れが生じる病気で、数時間から1日程度で症状が消失することが多いといわれています。繰り返し発作が生じる場合があることが特徴です。
免疫の異常により生じますが、約7割の人は原因が不明の「特発性」と言われています。原因がはっきりわかっている場合は、日光、寒冷、圧迫刺激、服などとの接触などの刺激により生じる場合や、緊張や興奮などの刺激により生じる「コリン性じんま疹」、特定の食べ物に対するアレルギーなどがあります。
治療は、特定の食べ物に対するアレルギーの場合は、原因食物を避けるなどの対処をします。
症状に対しては、腫れやかゆみを抑える役目のある抗ヒスタミン薬などを投与します。じんま疹を繰り返す人も多く、症状がおさまった場合も、自己判断で薬を中断せず、医師の指示に従って薬を飲みましょう。
帯状疱疹の原因は、昔感染した水ぼうそうのウイルスです。過労やストレスなどで免疫の働きが低下した時に、神経に潜んでいたウイルスが再活性化して、体の片側に帯状の発疹が現れます。水ぼうそうと帯状疱疹のウイルスは同じものですので、水ぼうそうにかかったことがある人なら誰でも発症する可能性があります。発症や、症状の悪化を防ぐためには、過労やストレスを避けること、加えて、ワクチンの接種が有効とされています。
ワクチンは、水疱瘡を予防するワクチンと同じものです。日本では2016年から50歳以上の人に帯状疱疹予防の目的で接種することができるようになっています。
50歳以上で、忙しくてストレスが多いという方は、帯状疱疹を発症しやすく、その後の神経痛を残しやすいので、ワクチンの接種を検討しましょう。