睡眠時無呼吸症候群 セルフチェック
以下の質問に当てはまる項目を選んでください。あなたの睡眠時無呼吸症候群のリスクが高いか分かります!
いくつ思い当たりますか?
■ 睡眠中、呼吸がとまる。 | □ |
■ 若いころより太った。肥満になった。 | □ |
■ 熟睡感がなく、だるさを感じる。 | □ |
■ 疲労感がある。 | □ |
■ 集中力が低下する。仕事や勉強でミスしやすくなった。 | □ |
■ 勃起機能不全。 | □ |
■ 口やのどが渇く。 | □ |
■ 日中、強い眠気を感じる。 | □ |
■ 朝、頭痛がする。 | □ |
■ 眠れない。不眠症がある。 | □ |
■ 高血圧の治療を受けているが、血圧がよくならない。 | □ |
上記に1つでもチェックがある方⇒睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
まずは簡易検査を受けましょう。検査は自宅でできますし、痛みもありません。
※セルフチェックはあくまで目安です。定期検査を受け、気になることは必ず医師に相談ください。
睡眠時無呼吸症候群の診断から治療までについて
医師の問診や診察によって、検査が必要と判断された場合は、機械を持ち帰っていただいて自宅で検査を行います。
この検査により、重症と判断された場合には、あとでお示ししますような持続陽圧療法の機械による治療を開始する場合もありますし、さらなる精密検査として、入院などによる検査をする場合もあります。
1.スクリーニング検査(簡易型睡眠ポリグラフ検査)
自宅でセンサを取り付け寝るだけの簡単な検査です。
睡眠中の呼吸状態を把握し、疑わしい人をふるいにかける検査です。
自宅で検査ができます!
特に痛みもありませんし、ご自宅でリラックスして検査をして頂きます。この検査では、いびきの具合や、血液中の酸素の状態などを調べます。
2.精密検査(終夜睡眠ポリグラフ検査:PSG)
必要に応じてさらなる精密検査を行います(脳波などを合わせて測定します)。
睡眠中の睡眠の質、睡眠呼吸障害の有無、障害の種類とその程度を詳しく調べる検査です。
原則入院で詳しい検査をうけていただきます。こちらの検査も特に痛みなどはありません。
睡眠時無呼吸症候群の治療
検査の結果、睡眠時無呼吸症候群と診断された場合、治療を行います。
生活習慣の改善、肥満がある方については減量をしていただくように指導します。
お酒を飲む方は、禁酒するなど生活習慣の改善をしていただきます。
さらに必要に応じて、歯医者さんにマウスピースなどの口腔内装置を作成・装着していただきます。場合によっては手術療法が必要となることもあります。
重症の場合には、持続陽圧呼吸療法(CPAP)を行います。
3.CPAP療法(持続陽圧呼吸療法)
CPAP療法とは、鼻マスクなどを通じて、少しずつ気道に空気を入れ、上気道閉塞を解除する治療法です。このように気道に空気の圧力を持続的にかけることによって、舌の根元が沈みこんで気道を閉塞するのを予防することができます。
実際にCPAP治療を始めると、多くの患者さんで無呼吸の指数が改善されます。
その結果、治療効果として、今までになかったほどよく寝れたとか、起床後に頭がすっきりする、会議中に居眠りがなくなって効率がよくなった、とおっしゃられる方もいらっしゃいます。
いびきがなくなったり、夜中にトイレに起きる回数が少なくなったという方や、薬をのんでも血圧が高かったのに、CPAPをはじめてから血圧が良くなったという方もいらっしゃいます。 このように治療により様々な効果が期待されています。
このCPAP治療を行うことによって死亡率も低下することがわかっています。無治療の患者さんに対して、治療することによって、健康な人と同じ程度にまで死亡率が改善すると報告されています。
いびき、無呼吸などでお悩みの方へ
大きないびきをかいたりする方、夜中に息が止まっている方、血圧のコントロールがうまくいかない方、夜間にトイレに頻回に行く方、これらに当てはまる人はぜひ一度、睡眠時無呼吸症候群の検査を受けてください。
睡眠時無呼吸症候群は・・・
■ 交通事故をはじめとする事故リスクがある(約7倍)
■ 高血圧、心疾患、脳卒中、糖尿病などの疾患に関与
■ 高血圧がうまく治療できない場合に隠れている場合がある
■ 検査は痛みもなく、まずは自宅でできる
■ 治療は、肥満や生活習慣の改善、重症の方ではCPAP
■ 放置すると生存率が低下
■ CPAP治療により死亡率抑制効果あり
放置せず、検査と治療をしましょう